水銀灯の時代が終わり、省エネ照明に無電極ランプという選択肢
工場や倉庫、外灯や投光器で多く使用されている水銀ランプが、水銀に関する水俣条約で2021年以降製造、輸出又は輸入が禁止になりました。今現在水銀ランプを使用する照明器具を設置されている方は、「水銀ランプが以前よりも高額になった」「水銀ランプが手に入らない」「LED化したいが予算が…」など様々な悩みが出てきているかと思います。
そんな方に新たな選択肢として無電極ランプ「エコ太郎」のご紹介と様々な悩みの解決、LEDとの違いについてご説明させていただきます。
水銀ランプが切れてしまったら…?
水銀ランプが製造、輸出・輸入ができなくなった為、国内在庫の水銀ランプの価格が高騰しております。水銀ランプに変わるものとしてメタルハライドランプというものがあります。水銀ランプと同じ灯具を使用できる為、ランプと安定器を交換するだけでよく、省エネ性もあり最も安価な対策がとれます。しかし既存の器具をそのまま使用する事が必ずしも最善の方法というわけではありません。なぜなら水銀ランプを使用していた器具は経年劣化している場合がほとんどです。メタルハライドランプも水銀ランプと同じく定格寿命が12,000時間と短く、ランプを交換する頻度が多くランプを保持する口金(ソケット)が交換時に破損してしまうリスクもあります。その為多くの方は器具ごと新しくLED器具に交換をご検討されていると思います。
しかし今回はLED器具ではなく、無電極ランプ「エコ太郎」をご提案させていただきます。
なぜ無電極ランプなのか…?
なぜLEDではなく、無電極ランプを推奨するのか?
近年の各メーカー様のLED器具の品質はかなり向上しており、自信を持っておすすめできる商品も多数ございます。しかしLEDの特性上苦手な事もあります。
LEDの苦手とするところ…
指向性が強い直線的な光
器具の直下や周辺も照らすのは得意だが、空間を明るくする事が苦手…
影ができやすく、明るいところと暗いところの差が大きい…
明るさを得ようとすると眩しさを伴ってしまう…
ブルーライトが多く出る!?
青色LEDに黄色蛍光体を重ねて類似白色を表現している特性上ブルーライトが多く含まれる事になりますが、人体に影響が出るほどのものではないかと…
演色性が高い商品も出てはいるが、自然光で見た時と色味が変わって見える事も…
無電極ランプが得意とするところ…
明るい空間光
光が広がる面発光で床、天井、壁、荷物の隙間にも隅々まで広がる光で影ができにくい。
瞳に優しく、高い演色性
ブルーライトを大幅にカットした三波長の光で太陽光に最も近い自然な光で色鮮やか!
光が広がるので眩しさも軽減され、瞳孔ルーメンが高い。(眩しさを感じず瞳孔が縮まないので空間全体を明るく感じる)
LEDとの共通点
長寿命!
一般的なLED器具の定格寿命は約40,000時間、放熱性を向上させた商品は約60,000時間ですが、無電極ランプ「エコ太郎」の定格寿命は約60,000時間と最も長寿命な照明器具のひとつです。
高い省エネ性!
水銀ランプに比べて、消費電力を約62.5%削減できます。LEDは近年の発展でさらに高効率な器具も登場しておりますが、無電極ランプ「エコ太郎」も負けず劣らずの省エネ性があります。
無電極ランプのデメリットとは…?
ランプの形状がある程度決まっている
ランプの形状に条件があり、器具をLEDの様に小型化できません。また、ランプがガラス製の為割れるリスクがあります。またデザインも限られてしまいます。
ラインナップが少ない
LEDのような多様性がない為、水銀ランプからの置き換えに特化した商品に限定されます。(高天井用吊下げ器具、投光器など…)
無電極ランプをおすすめする設置場所とは…?
物流倉庫
広い建物で物を高く積み上げる場所などは影ができにくく、光が荷物の隙間にも隅々まで広がる為、商品棚の一番下の商品のラベルの文字が読みやすい、リフト作業の際パレットの穴が見やすいなど、実際に設置され使用させている現場の声としてあがっております。
生産工場や整備工場
細かい作業をされる場所は、眩しさが軽減される為作業がしやすい、作業時に自身の影ができにくい為無理な体勢での作業を要求されない、目が疲れにくいなどの無電極ランプの特徴が生きやすいかと思います。
塗装・検査・検品
塗装や傷の有無などの検査・検品の過程においては自然光に近い光が求められるかと思いますが、LEDの苦手な光の特性においては無電極ランプの演色性、三波長の自然光に近い光が最も適しています。
一番気になるのはイニシャルコスト…
正直に申しまして、大手メーカーがしのぎを削って競争開発しているLEDの器具に比べて、器具の価格は無電極ランプ「エコ太郎」の方が高いです。それでも無電極ランプをおすすめするのは、購入した時よりも使用する時の方がもっと大事だからです。
無電極ランプ「エコ太郎」はPSE認定工場で生産される信頼の日本製です。また独自の工学設計により器具効率も高く、自信を持っておすすめできる商品です。
いいのは分かっても予算が…
ランプ交換とは違い、LEDと同様に導入にはそれなりのイニシャルコストがかかります。高い省エネ性でランニングコストを比較した場合、3~4年で初期投資回収を見込める可能性があります。(経済比較表で算出可能です)
導入したいけど予算が…とお悩みの方にはリースをご利用いただく事も可能です。(リース会社との契約になります)
水銀ランプから無電極ランプ「エコ太郎」に取り換える場合、安くなった電気代・ランプ交換代を考えると、毎月のリース代だけで済むのであればランニングコストを比較した場合お得になる可能性もあります。
まとめ
無電極ランプ「エコ太郎」は明るい空間光で、瞳に優しい、高い演色性があり、長寿命で、省エネ性が高い照明器具です。
一番の悩みであるイニシャルコストはランニングコストで数年で回収。リースを利用した場合、導入初月からお得になる可能性があります。
作業性、生産性の面を考慮していただければ無電極ランプ「エコ太郎」は十分検討の余地があるかと思います。
経済比較表や照度分布図などご提案に当たり各種データを作成する事ができます。まずは株式会社ENGENへお問い合わせください。
今や「水」も「空気」も安全と心地よさで選ぶ時代です。「光」は…?